頭部の位置異常から全身へ

顎ずれ

頭の重さは約5kgで、ボーリングの玉くらいの重さがあります。下のあご(下顎)は約500gで、500mlのペットボトル1本分の重さです。

下顎は細い首の骨の上に乗っている重い頭のバランスをとる働きをしています。

下顎がずれると、簡単に頭のバランスが乱れ、首、肩、腰に、痛み、凝り、しびれなどの悪影響が及ぶのです。顎関節症の原因にもなります。

スマホ首・うつむき姿勢による影響

前のめり、うつむきのままでいることは、約5kgのボーリングの球くらいの重さの頭のバランスが崩れている状態であり、首、肩にすごい負担がかかります。

特にうつむいた首にかかる負担は、正常な状態に比べ2~3倍といわれています。

約500gの下顎は、ずれて固定され、全身のバランスの乱れ、不調への悪循環をおこします。

現代生活で急増する、パソコン、スマホ使用による不良姿勢、うつ伏せ寝、ほおづえ、ストレスによる噛みしめ、食いしばりなどが多くの原因です。ストレートネックとも言われ、さらに悪化すると頸椎症、頸椎ヘルニアと診断されます。

また、このようなうつ向き不良姿勢は、気管、肺、食道などを圧迫し、呼吸、咀嚼、嚥下、免疫力にも悪影響を及ぼします。

全身に伝わるゆがみ

私たちは常に重力の下で生活しています。下顎がずれると頭→首→肩→胸→腰→足へ歪みの悪影響が伝わっていきます。

その結果、重力に対して骨格全体の構造が崩れてしまいます。そうすると、筋肉の収縮パターン、神経の伝達パターン、血流、リンパの流れが乱れ、内臓の位置もずれ、機能が低下し、それらの様々なストレスにより、メンタル面にも悪影響を及ぼします。

人体は、より効率的に動くために、鉛直方向に働く重力と平衡を保てるような体の構造が重要なのです。

バランスのとれた姿勢、および動きというのは、中心軸がぶれず、無駄なエネルギーを使わない、きわめて安定した状態なのです。

そのため、下顎や頭部の位置異常が全身に波及し、肩の凝り・腰の痛み・下肢の痺れなどを引き起こしていることが多いです。

COCONでは、これらの考え方に基づき徒手療法・施術・プログラムを作成して参ります。

ご興味のある方には電話での相談も承っておりますので、一度お電話ください。

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