正しい歯科予防

フレイルやフレイル予防など一般的にも耳にする機会が増えました。

フレイル...つまり、身体の弱体化は、いったいどこから始まるのでしょうか?

やはり認知面を司る脳から?

それとも第二の心臓ともいえる下腿?

はたまた、膝が痛くなる原因のひとつ大腿?

肩関節を構成する肩甲骨周囲筋も筋萎縮しやすいですよね....

所説ありますが、フレイルの始まりは口腔内から始まるというデータがあります。

つまりフレイルのはじまりは、オーラルフレイル(口腔内の虚弱)。

そこで

今回は正しい、歯科予防ついて

ドッグベストセメントについて

虫歯や歯周病に関するこれまでの常識を完全に覆す内容です。

小峰一雄(こみね・かずお)氏。をご存知でしょうか?

これまでの削る虫歯治療から、まったく削らないで自然治癒を促す虫歯治療と予防へと踏み出し、実績をあげて来られた歯科医師です。

では、彼の書籍から引用しながら内容を紹介しましょう。

「長年の研究の結果、歯の健康と体の健康がいかに密接に関わっているか、つまり虫歯や歯周病は体の病気、あるいは未病の表れであるということも分かってきました。」

「人間には、壊れた細胞を自分の力で治す「自然治癒力」が備わっています。皮膚にできた傷がいつか自然に治るように、虫歯は放っておけば自然に治るのです。」

日本では、虫歯は削る・抜くがあたりまえです。傷や病気は自然治癒力で治るとしても、虫歯だけは治らないと思い込んでいます。

実は海外では、20歳以下の子どもの歯は削ってはならないというのが常識になっています。

なぜなら成長期の子どもの永久歯を削ってしまうと、30歳までに抜歯することになる確率が大変高いということが、統計的にも明らかになっているからです。

「なぜ予防に力を入れたり、できるだけ温存するなどの方法をとったりしないのでしょう。理由の1つに、歯医者自身の知識不足があるかもしれません。しかし実際のところ、現在の医療保険制度では歯を削らないと診療報酬がもらえないため、削らざるを得ないのです。」(p.26)

「そもそも現状の保険診療には、問題点がたくさんあります。最大の欠点は、診療内容が制約されるということ。たとえば、歯周病の急性炎症で来院された患者さんが、歯茎の処置のついでに歯石を取ってほしいと要望してきても、制約上できないのです。
 もちろん歯医者側も、1度にたくさんの治療を行うと、保険点数の平均点が上がって厚生労働省に目をつけられてしまうため、できるだけ1回の治療は少なくし、通院回数を増やしてもらうようになります。この制度は私から見れば「保険診療は安い」と印象づけようという魂胆が見え隠れしているように思えてならないのですが。」(p.26 – 27)


たしかに、こういう問題点はあると思います。

実際、日本とは医療制度が異なるタイでは2回で終わる歯根治療が、日本ならその倍くらいかかってしまいます。タイは1回1時間近く治療しますが、日本では30分以下ですから。

「予防歯科に対する考えは、日本よりもヨーロッパ諸国のほうがはるかに進んでいます。基本的にこれらの地域では、患者さんの虫歯を予防できれば報酬が得られ、虫歯ができて削らなければならなくなると報酬が減らされてしまうという保険システムを導入しているため、歯科医は治療よりも予防に真剣に取り組んでいます。」(p.68)

素晴らしい制度だと思います。ヨーロッパでできているなら、日本でも同様に運用したいところですね。

小峰氏は、外に歯の傷がないにも関わらず、内部が虫歯になるケースがよくあることに注目します。

そして、スタインマン博士が発見した「象牙質の液体移送システム」が鍵になると気づきました。

象牙質の液体移送システム

「象牙質の液体移送システム」とは、「体を流れている物質はやがて歯の神経を通り、歯の表面に出てくる」という現象を言います。そしてこのことは、逆流することもあり得ることを示しています。つまり、口腔内の雑菌が歯の中に浸透し、神経を通じて体内に流れ込む。このことが、虫歯と体の病気とを関連付けるものだと小峰氏は考えるのです。

スタイマン博士は、この体内の液体が歯を抜けて口の中に流れ出る「象牙質液体移送システム」が逆流したり、停滞する原因として、次の5つを挙げています。

(1)砂糖
(2)ストレス
(3)運動不足
(4)微小栄養素不足
(5)薬物

これらが原因となって「象牙質液体移送システム」の逆流を引き起こす。逆に言えば、これらを抑えれば、逆流を防ぐことができて、体の健康を保てることになります。

いかがですか?

今までの日本における虫歯予防とは全く異なる新たな考え方です。

歯磨き

「ちなみに歯磨きをすればするほど虫歯が予防できるかについては、WHO(世界保健機構)が2003年、「明確な相関関係を示す根拠はない」つまりはっきり関係があるとは言い切れないと発表しています。そればかりか、頻繁に歯を磨くと虫歯ができる確率を高める場合もあります。」(p.57)

「実は食事をして歯に付いた酸性の食べ物は、歯の表面にあるエナメル質をやわらかくする性質があります。しかし唾液には口の中を中和し、エナメル質を再び修復する再石灰化の作用があるため、30分も経てば元の状態に戻ります。ところが食後すぐに歯を磨いてしまうと、まだやわらかいエナメル質が削り取られるばかりか、再石灰化も途中で妨げられることになります。」(p.58)

小峰氏は、書籍の中で食後30分以上経ってから歯磨きするよう勧めていました。

「つまり虫歯を予防するためには、食事内容や生活を見直す必要があるのです。中でも砂糖を摂らないことは、非常に重要で、砂糖をやめれば、虫歯の約9割は予防することができると考えています。」(p.60)

ここでも砂糖が問題だということですね。

調理に砂糖を使わないし、清涼飲料水や甘い缶コーヒーは飲まないようにする。

それでも、買って食べるものや外食の料理には、砂糖が使われているものも多いでしょう。完全に食べないことは難しいですが、意識して制限することはできます。そしてこれによって健康が保てている可能性が高いです。

健康食品を新たに買い、身体に取り入れるのではなく

身体に入る社会毒に気を遣うことで効果が得られるのであれば、お財布にも優しいですよね。

まとめ

歯磨きにはいくつかの効果が期待できます。

・歯のホワイトニング

・口臭予防

・エチケット

・虫歯予防

・口の中の清涼感

この内、虫歯の予防になると思って歯磨きを一生懸命行っている方は新たな考え方を取り入れる必要があります。

虫歯の最大の原因は、歯磨きを行わないからではありません。

砂糖を摂取することです

あなたが、虫歯になりたくないのであれば

あらゆる砂糖をさけるべきです。

白砂糖、三温糖、和三盆、メイプルシロップ、はちみつ・・・・etc

あらゆる砂糖はあなたの虫歯を引き起こし、助長します。

口腔ケアを栄養面から考えていきましょう。

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