鉄欠乏女子(テケジョ)
多くの女性が鉄欠乏の症状を表出しています。
これから夏にかけて、気温が下がってくると冷たい飲み物・食べ物を摂取しがちですよね。
すると
されに鉄欠乏症状を助長してしまいます。
胃が弱い人はいませんか?
鉄欠乏性貧血の人は、胃の不快感や張った感じといった胃の症状や、便秘がみられる人が多かったという試験があります。
プラセボとともに平均年齢は40歳でした。
鉄欠乏群の女性の半分以上が抑うつ傾向でした。
Pamuk, G. E., et al.. Gastrointestinal symptoms are closely associated with depression in iron deficiency anemia: a comparative study. Annals of Saudi medicine, 2015; 35(1): 31-35.
機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)
食後の胃もたれや膨満感、みぞおちの痛みや違和感など、胃の不快な症状が続いているにもかかわらず、内視鏡で見ても特に異常が見られない疾患を、『機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)』と呼ばれています。
これらは客観的な評価が難しいため、病院では見過ごされがちです。
簡単に想像できると思いますが
機能性ディスペプシアで困っている人は多く、生活の質を低下させます。
また機能性ディスペプシアの4割近くに排泄障害があります。
さらに
機能性ディスペプシアは、
①過度の精神的ストレス
②ピロリ感染
③お酒・喫煙
などによっても引き起こされる可能性があり、
これらに伴う慢性炎症は鉄欠乏からの改善を妨げる原因にもなります。
改善するには
鉄欠乏の女性は、
①肉魚などのタンパク質をよく噛んで食べること。
⇒唾液も消化酵素を含んでいますので、胃の負担を軽くしてあげましょう。
②大根おろしなどの天然の消化剤を添えましょう
③レモンやライム、ゆずなど酸味のものを添えましょう。
これらは低胃酸を改善、消化不良の改善のためにも大切です。
一部の鉄欠乏女子(テケジョ)は、消化力が低いために、ますます消化力が必要な肉魚を食べる量が減り、さらに鉄欠乏に拍車をかけてしまします。
鉄は、神経機能やミエリン(神経のさや)形成に重要であり、セロトニンなどの神経伝達物質の生成や脳のエネルギー代謝に欠かせないミネラルです。
そのため鉄欠乏は、うつや不安を引き起こす原因になります。
例えば、拒食傾向の摂食障害に伴う抑うつ症状は鉄欠乏症が原因の一つになると考えられます。
Wojciak, R. W. Effect of short-term food restriction on iron metabolism, relative well-being and depression symptoms in healthy women. Eating and Weight Disorders-Studies on Anorexia, Bulimia and Obesity, 2014; 19(3): 321-327.
カウンセリングと並行して食事も見直しましょう。
メンタルヘルスは食事から。
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