砂糖は人体に必要な物?

砂糖の歴史

サトウキビを原料とし、一般にテーブルシュガー(グラニュー糖)と呼ばれるスクロース(ショ糖)は、穀物や米に次いで世界第3位の生産量を誇る作物です。

その起源をさかのぼると、何千年もの昔、パプアニューギニアの先住民が甘いサトウキビの根を噛んでいたという説を唱える者もいます。

その後時を経て、サトウキビ栽培が他の文化圏に広がり、ギリシャ人やローマ人なども万能薬として砂糖を用いるようになりました。

砂糖が商品化され、甘味料として使用されるようになったのは、大量生産のためにスペイン人やポルトガル人が新大陸に砂糖を持ち込んだのが始まりです。

大西洋を航海する人々が競って砂糖を流通したことで、多くの国々の経済が活性化しました。

こうして砂糖の大規模栽培により自由労働の必要性が高まったことは、奴隷貿易の火種にもなりました。

16世紀から19世紀にかけては、砂糖の生産とその収益権を巡り、カリブ海沿岸諸国とヨーロッパ諸国との間で数々の戦争が繰り広げられました。

砂糖は当初体に良いと考えられ、往年の有名なミュージカル映画でも「お砂糖ひとさじで、苦い薬も飲める」と歌われたほどです。

ところが過去数十年で、砂糖の大量摂取と肥満や慢性疾患の増加との関係が取り沙汰されるようになりました。

砂糖は人体に必要なものなのでしょうか?

米、小麦、トウモロコシ、イモ類など、人が日々口にする多くの炭水化物にはビタミンやミネラルが含まれています。

スクロースは、植物、果物、野菜に含まれる炭水化物の一種です。

いわゆるテーブルシュガーは、テンサイ(別名サトウダイコン)やサトウキビなどの植物に含まれる天然糖類を精製したものです。

添加糖類とは、加工食品に添加される高カロリーの甘味料を指します。

なお、添加糖類はカロリーを最小限に抑えた人工甘味料とは別物です。

アメリカ心臓協会(AHA)および国民保健制度(NHS)は、1日の砂糖摂取量を食事全体の摂取カロリーの5%(1日2000カロリーの食事なら添加糖類およそ25gに相当)未満に抑えるよう推奨しています。

ところが、世界中の多くの人が1日100g以上の砂糖を摂取しているのが現状です。

カロリーが高いばかりで栄養をほとんど含まない「エンプティカロリー」である添加糖類は必須栄養素ではありません。

テーブルシュガーは、家庭で慣れ親しんだ甘味を加えるためだけでなく、食品メーカーでも広く使用されています。

その用途は多岐にわたり、風味づけはもちろん、食感を出すためや消費期限を延ばす他、冷凍、着色、水分保持の向上にも使用されます。

食品加工に使用される添加糖類の半数近くを占めるのが、コーラ、フルーツ飲料、スポーツ飲料、エネルギー飲料、コーヒーといった砂糖入り飲料で、その中にはアルコール飲料も含まれます。

添加糖類は、冷凍食品や惣菜などの「出来合い」食品をはじめ、フルーツヨーグルトなどの乳製品、ケチャップやレリッシュ(ピクルス他の甘酢漬け)といった調味料、パンなどに塗って食べるスプレッド、サラダドレッシングにも含まれています。

自宅にある、加工品やお菓子、ドレッシングの成分表を見てみましょう。

あなたの健康への一歩がそこにあるかもしれません。

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