子どもの体温が低下している現代社会の問題を考えてみましょう。
以前は、0~6歳の子供の正常体温は38度台、6~12歳は37度台、12歳以上は36度台でしたが、最近では35度台の人が増えました。しかし、実はこれが子どもの正常な体温なのです。37度あると微熱がある、38度台あると病院に駆け込むなど、親たちは誤解しています。
低体温の子どもはウイルスや細菌にかかりやすくなります。免疫機能が未熟な子供たちは体温が高めに保たれる傾向にあります。39~40度の発熱でも、子供が元気で意識がはっきりしていれば心配はありません。問題は解熱薬や下痢止め、咳止めなどの使用です。
低体温の原因はさまざまですが、一つは夏野菜の摂取不足、もう一つは小麦製品の摂りすぎ、さらには過剰な空調使用、そして厚着です。かつては薄着が健康に良いとされていました。野生動物は服を着ないように、人間も防御ばかりに注力すれば体は弱くなります。
低体温の子どもは元気に動けず、脳の働きが鈍くなり、免疫力も低下します。また、外遊びの不足や紙オムツの使用、冷たい物や甘い物の過剰摂取、牛乳の摂取なども低体温に関連しています。素足で過ごすことも重要であり、靴だけでなく草履や下駄を履くこともおすすめです。
大人でも同じ対策が有効で、体温の上昇が期待できます。昔の人々が乾布摩擦を行っていたのにも意味があったのです。子どもたちの健康を守るために、体温について正しく理解し、適切な対策を行いましょう。
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