西洋医学の本質と誤解―対症療法の限界と真の健康への道―

西洋医学を否定するわけではありません。

問題は、多くの現代人が医学史を知らず、西洋医学の使い方や特徴、そしてその歪められた側面を考えていないことです。

現代の西洋医学はアロパシー医学と呼ばれ、対症療法の一環とされます。一時的な症状の対処には対症療法が必要です。

たとえば、外傷や溺水、骨折出血などの救急疾患、心肺停止、心筋梗塞や脳梗塞の急性期、癌の症状(吐血、喀血、腸閉塞など)、喘息の重篤な発作、膠原病の急性期、産科の救急疾患など、救急時には対症療法が必要です。

救急医学は西洋医学の中でも充実しており、医療行政は救急医学に力を入れるようにしています。

しかし、慢性疾患に対しては西洋医学は効果的ではありません。

生活習慣病、精神病、アレルギー、アトピー、膠原病、癌、ホルモン疾患、難病、遺伝病など、すべての慢性疾患は西洋医学では治癒できません。

それに対して対症療法を続けると、病状は悪化し、薬に依存する状態になります。実際、心筋梗塞後に薬を服用するのは当たり前のように考えられていますが、血圧や血栓症の薬は無駄でかえって有害なものです。

また、ほとんどの検査も有害で病気を作り出しています。健康診断も同様であり、欧米では積極的な健康診断は行われず、症状がある場合に医療機関を受診するよう勧められています。

基準も国や地域によって異なり、日本の基準は他の国々とは大きく異なっています。胃ろう、老人の終末期医療、人間ドック、歯科治療など、現在行われている医療のほとんどは無駄であり、医療費の90%は無駄に使われているのです。

これらの問題を是正するのは医師たちの役割ではありません。残念ながら患者たちは自分で考え学び、行動する意欲がありません。また、患者やその家族たちは医療を求めるだけであり、自身の病気について考え、学び、行動することはありません。

この医療問題は医師、製薬会社、市民の共同制作なのです。 市民がこの視点に基づき、本当に有効な医療だけを活用できれば、医療費は大幅に削減されるでしょう。

病気を治すことができるのは、医師が適切な治療を行うことと同様に、患者自身が意欲を持って取り組むことです。実際、西洋医学にはアロパシー医学以外にも、ナチュロパシー、ホメオパシー、サイコパシー、オステオパシーなどがありました。

緊急の場合には前者を、慢性期には後者たちを適切に組み合わせて使用していました。さらに予防の考え方を取り入れれば、日本の医療状況は改善されるでしょう。

西洋医学を一概に悪とするのではなく、その適切な使い方と限界を知ることが重要です。医療のあり方を考える上で、患者自身が主体的に情報を得て、選択し行動することが求められます。

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