「頑張る」と「頑張らなくていい」

「頑張る」

「頑張らなくていいよ」と、耳障りの良いアドバイスも時に必要だろうとは思う。

確かに頑張らなくてもいい時はある。しかし言葉は難しいもので、それまで蓄積してきた努力を、その言葉で一瞬にして無駄にしてしまう事だってあるだろう。

そう言えば、自然農法の世界では「虫に益虫も害虫もない」と言う人を見かける。これも耳障りの良い言葉だ。

だが、植物は益虫と害虫を明確に区別している。

自ら発する揮発性のガスで益虫を呼び、害虫を寄せ付けない。当たり前だ。間違えれば枯れてしまう。

「雑草という草はない。全ては土を良くするために生えてくる」

これも耳障りが良い言葉である。確かに草は必ず役割を持って生えてくる。それは間違いない。

だが、畑に生えていれば野菜の生育を阻害する草はたくさんあり、それらを雑草と呼んだりする。

要は目的次第なのだ。物事を進めるには必ず目的がある。その目的に到達することを邪魔するものは害虫であり雑草なのである。

視点を変えればそれは逆転するだろう。例えば鳥から見れば害虫は良き餌であるし、畑ではない切り拓かれた山の斜面なら雑草は土止めと保水のための大切な草である。

ある人が目的を持って事を進めていて、疲弊し一瞬目的を見失った時、「頑張らなくてもいい」という言葉は、大きな障害になる。

目的を達成するために、それまで積み重ねてきたことを無駄にしないために、「頑張れ」と声をかけることも必要だと僕は思う。

社会に疲れ、人間関係に疲れ、責任に押しつぶされそうな時、今まで積み重ねてきた人生経験を生かし、次へのステップに行くために「頑張る」必要がある。

その時に見て欲しいのが、「土と草と風」である。

土は常に植物を育てるために頑張っている。

草は常に微生物を育てるために頑張っている。

風は常に虫たちを育てるために頑張っている。

つまり、何のために頑張るかということだ。

疲れた時、落ち込んだ時、苦しい時、次のステップに行くためのチャンスと思い、頑張ることは大切だ。

それは今しがたの問題を解決するために頑張るのではなく、その問題から離れ、生き方と暮らしと心の平穏に調和をもたらすために頑張るのである。

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