今回は「なぜ癌になるのか」というテーマで、その中でも特に胃がんについてお話ししたいと思います。
胃がんの現状と原因
胃がんは1970年代から80年代にかけてピークを迎え、その後やや減少傾向にあります。胃がんの原因としては、食塩の摂取量や食生活の変化、添加物の影響などが挙げられます。
食塩の影響
かつて日本では専売公社が販売していた純粋な塩(NACL)が一般的でした。この塩はミネラルがほとんど含まれておらず、過剰摂取すると高血圧や胃がんの原因となりました。現在では自然塩や岩塩など、ミネラルを含む塩が手に入るようになり、塩の質の向上が胃がんの減少に寄与しています。
添加物の影響
亜硝酸ナトリウムや亜硝酸カリウムといった発色剤や保存剤が含まれる食品(ソーセージ、ハム、コンビーフなど)は、胃がんの原因となります。これらの添加物は胃液中の塩酸と反応して強力な発がん物質であるニトロソアミンを生成します。
胃がんのリスクを高める生活習慣
食生活
ソーセージやハム、コンビーフなどの加工食品を頻繁に摂取する人は胃がんのリスクが高くなります。特に、朝食としてこれらの食品を摂取すると、胃の中で消化される過程で発がん物質が生成されやすくなります。また、小麦のグルテンやトランス脂肪酸の摂取も胃がんのリスクを高める要因です。
怒りとストレス
東洋医学では、感情が内臓に影響を与えると考えられています。特に怒りは胃に影響を与え、胃の血流を悪化させ、胃がんのリスクを高めるとされています。怒りの感情が頻繁に生じる環境にいる人は、胃がんになりやすいと言われています。
胃がんの予防方法
食生活の改善
発がん物質を含む食品を避け、自然で添加物の少ない食品を選びましょう。また、小麦のグルテンやトランス脂肪酸を控え、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。
感情のコントロール
怒りやストレスを減らすために、リラクゼーションやストレス管理の方法を取り入れましょう。適度な運動や趣味の時間を持つことで、心身のバランスを保つことができます。
定期的な検診
定期的に胃カメラ検査を受け、早期に異常を発見することが大切です。胃のポリープや潰瘍など、前兆となる症状を早期に見つけて対処することで、胃がんの発症リスクを減らすことができます。
まとめ
胃がんの予防には、食生活の改善と感情のコントロールが重要です。発がん物質を含む食品を避け、ストレスを減らす生活を心がけることで、胃がんのリスクを大幅に減らすことができます。これからも、様々ながんについての情報を提供していきますので、ぜひ参考にしてください。
この記事へのコメントはありません。