三つ子の魂百まで

『三つ子の魂、百まで』という格言があります。

これは乳・幼少期の食事教育は後の身体機能・精神機能に大きく関わることを示唆しています。

乳児期の頃から、口を閉じておく習慣はお母さんの乳房で養われます。

そして乳首をしごくことで、舌の挙上力が養われ、やがて上顎(うわあご)の窪みの中に舌が収まるようになっていきます。

さらに窪みの中で舌を使って飲み込む事を学習します。

もしこの学習に失敗して、舌が上アゴの成長を刺激しない飲み込みを覚えてしまえば、歯並びが良くなりません。

柔らかい食べ物や甘い食べ物を大量に摂取することで咀嚼筋の発達不良・頭頚部の位置異常・全身の姿勢異常につながり、肥満をはじめとする様々な不定愁訴を起こすことは容易に想像できます。

それを考えれば、人間は乳・幼少期の学習を前提にして生まれてくると考えられます。今でこそ半減しましたが、伝統的に人類の授乳期間は3年(Walter, Chip: Last Ape Standing: The Seven-Million Year Story of How and Why We Survived)でしたので、『三つ子の魂、百まで』の魂が口腔系の発達と考えれば、それ無くして100歳まで生きられないという格言だったかもしれません。

赤ちゃんや子供はボーっと生きていていません。その先の人生がかかっているので、必死で頑張っています。

しかし周りの大人が間違った愛情を注ぐことによって、適切な成長を阻害してしまうことがあります。

具体的には、甘い物、柔らかい物、興奮作用・依存性のある食べ物(アミノ酸・旨味調味料・トランス脂肪酸など)を与えないこと大切です。

子供のは喜び、あなたに対して笑顔になり、懐いてくれるかもしれません…

しかし、本当に子どもに愛情を注ぐのであれば、一時的な笑顔よりも、子供たちの将来を考えてこうどうすることが大切です。

あなたの愛情は間違っていませんか?

昨今では『オーラルフィレイル』や『TCH』などが一般的に耳にすることが増えましたが、そもそもの原因を考え、これ以上子供たちを傷つけないようにしたいところです。(一部舌機能学会より抜粋)

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