現代人は唾液の分泌率が減少しています。
消化、免疫、口腔内の菌コントロールなど 唾液には様々な役割があります。
唾液の分泌量が減少すると、唾液の循環が滞り、口腔内で悪性の雑菌が増殖。
舌が白っぽくなったり(舌苔)、いやな匂いをを発します。
私たち医療従事者も、評価の一環で口腔内を確認することは多々あります。
さて、
唾液の分泌量が減少する原因はいくつか考えられます。
①加齢によるもの
②水分摂取量が少ない
③口腔機能をあまり使わない ⇒ 柔らかい物ばかりたべるなど
④慢性的なストレス ⇒ ストレスを感じると交感神経有利となり口が渇きます
つまり、口臭がきつい=唾液が少ない?=免疫低下傾向かな?…と評価できます。
そこで
口臭予防・免疫改善アプローチとして
クローブ水
が、おススメです。
作り方は簡単。
500mlのペットボトルに、乾燥したクローブを3つほど入れて、にがりを数滴垂らして、こまめに飲みます。
個人的には
毎年、インフルエンザなどのウィルスが流行する時期にはこのようなクローブ水を作って診療を行います。
抗菌力をさらに高めたいときは、クローブを30秒程直接口にいれるのもOK。
口の中に入れる時間が長すぎたり、噛むと舌がしびれてきます。
昔から、口臭予防に使われていました。
夏などは、直接、口をつけたペットボトルには、なるべくクローブを1つ入れるようにすると衛生的ですよ。
にがりは、主にマグネシウムを中心としたミネラル補給です。マグネシウムは、様々な酵素を支え、筋肉を緩めたり、免疫力にも関係します。
栄養に関しては、亜鉛やビタミンD・Cなど、この時期はしっかり補給して免疫力を高めておいた方がいいでしょう。
クローブは、オレンジやレモンなどの柑橘系やシナモンとの相性が抜群。精油はアロマテラピーでも使われていますね。
料理では、肉の臭みを消したり、カレーなどに良く使われます。
適量摂取すると、胃腸を整えたり、食欲を増進させたりする効果もあります。
これに、シナモンやオレンジの皮を添えると効果的です。
弱い抗炎症作用や口腔内の痛みを緩和する作用も期待できます。クローブは、チョウジ(丁子)とも言います。
昔から香辛料や生薬として使われています。
クローブは香辛料のコーナーに行くと、コショウの入れ物程度の大きさで、消費税込みで250円程度です。コスパは最高なので患者さんにおすすめしています。
みなさんの感染対策の一助になりますように。
※ウィルスが流行してから慌てて対策しても、いろんな意味で遅いので、日々の積み重ねが重要です。
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