「COVID-19患者の血清亜鉛レベルは、健康な人と比較して有意に低い」
という結果がドイツの研究で判明しました。
研究によるとCOVID-19患者の57.4%が亜鉛欠乏。
亜鉛欠乏の患者は、合併症の発生率が高く、重症化しやすいことが判明しています。
また、少人数のCOVID-19患者の臨床試験では、亜鉛投与による症状パラメーターの有意な改善も報告されています。https://econtent.hogrefe.com/doi/10.1024/0300-9831/a000693
なぜ亜鉛不足で受傷化しやすいのか?
COVID-19に限らず、病原菌やウィルスなどの抗原が体内に侵入すると、すぐ自然免疫群の樹状突起を介してT細胞やB細胞と呼ばれるリンパ球(病原菌やウィルスに対する抗体をつくる細胞)に病原菌やウィルスなどの抗原情報が伝えられます。
その情報を元に、T細胞が『抗体』という専用の武器を生産します。
敵(抗原)が体内に入る
↓
リンパ球に敵の情報が伝わる
↓
リンパ球のT細胞が敵を倒すための武器を作る
↓
武器を用いて敵を倒す
一度抗体が生産されたら、同じ病原菌やウィルスなどの抗原が再び体内に侵入してきても、以前生産した抗体があるため感染症を発症することは基本ありません。(同じ武器をもう一度使えるため)
しかし、このT細胞は亜鉛が不足していると正常に作用しません。
そのため、COVID-19に限らず、あらゆる病原菌やウィルスに負けないためにも、亜鉛の摂取を意識した食生活を送りたいところです。
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