マグロの水銀と小麦のグルテン:どちらがダメ?

今日は、マグロの水銀と小麦のグルテンのどちらが健康に悪影響を与えるかについてお話しします。

自己免疫疾患とアレルギー

アトピー性皮膚炎、潰瘍性大腸炎、花粉症、クローン病などの自己免疫疾患やアレルギーの患者さんが多く来院します。食事指導をする中で、患者さんは小麦やトランス脂肪酸、食品添加物、マグロの水銀など、食べ物について多くの制限を受けているため、食べるものがないと感じることが多いです。

東洋医学の表証理証

東洋医学では、症状が表に出る「表証」と内側に出る「理証」に分けられます。アトピー性皮膚炎の人は皮膚に症状が出ますが、クローン病の人は腸の中に症状が出るため、同時に両方を患うことは少ないです。

小麦のグルテンと免疫異常

小麦に含まれるグルテンは多くの日本人にとって免疫異常を引き起こす原因となります。小麦を摂取しないことで、症状が軽減される場合も多いです。例えば、クローン病の患者さんが小麦を完全に立つことで、症状が改善される例が報告されています。

水銀の影響

マグロなどの大型魚に含まれる水銀は健康に悪影響を及ぼす可能性がありますが、日本人は歴史的に魚介類を食べてきたため、一定の耐性があります。そのため、マグロの水銀による健康障害は非常に稀です。一方で、小麦のグルテンによる健康問題は日常的に多く見られます。

努力の選択

患者さんが直面する健康問題に対して、どの問題に優先的に取り組むかを選択することが重要です。例えば、クローン病の患者さんにはまず小麦をやめることが推奨されます。その上で、他の食事制限を適用していくことが重要です。

まとめ

健康に対する食事の影響は多岐にわたりますが、何に重点を置いて取り組むかが大切です。マグロの水銀も問題ですが、小麦のグルテンが免疫異常に大きく影響するため、まずは小麦をやめることが効果的です。今日のテーマは「努力の選択」であり、効果的な治療や健康管理のために、何を優先するかを慎重に選ぶことが重要です。

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