取ってはいけない油について

今日は「取ってはいけない油」についてお話しします。まず、油についての基本的な知識をおさらいし、その後、具体的にどの油を避けるべきかについて説明します。

快楽報酬系と油

脳には「快楽報酬系」というシステムがあり、特定の物質を摂取するとドーパミンが分泌され、快楽を感じます。このシステムはギャンブルや薬物だけでなく、甘みやグルテン(小麦のタンパク質)、さらには植物性油脂にも反応します。

植物油の歴史

日本人が油を食べ始めたのは比較的最近のことです。歴史的には、植物油は石灯籠の燃料として使用されていましたが、食用に使用することは稀でした。明治時代以降、特に戦後にGHQの影響で食用油の使用が一般化しました。

植物油の消費量の増加

戦後、日本人の植物油の消費量は急増しました。1960年代から現在にかけて、植物油の消費量は5倍以上に増えています。この増加は、食生活の変化と密接に関連しています。

トランス脂肪酸

トランス脂肪酸は、二重結合の炭素に水素が反対側に結合している人工的な油です。トランス脂肪酸は健康に悪影響を及ぼすため、摂取を避けるべきです。しかし、現代の日本人は知らず知らずのうちに多くのトランス脂肪酸を摂取しています。

必須脂肪酸

必須脂肪酸にはリノール酸やアルファリノレン酸がありますが、これらはバランスよく摂取する必要があります。特にアラキドン酸は必要ですが、摂取し過ぎると健康に悪影響を及ぼすため、注意が必要です。

取ってはいけない油

取ってはいけない油としては、以下のような油が挙げられます:

  1. トランス脂肪酸:人工的に作られた油で、健康に悪影響を及ぼす。
  2. 高リノール酸油:過剰摂取は炎症やアレルギーを引き起こす。
  3. パーム油:自動車のエンジンオイルにも使われる油で、食用には適さない。

日本の油の自給率

日本の油の自給率は非常に低く、2-3%程度です。多くの油が輸入に依存しており、その品質や健康への影響については慎重に考える必要があります。

まとめ

油は我々の食生活に欠かせないものですが、その種類や摂取量には注意が必要です。特にトランス脂肪酸や高リノール酸油など、健康に悪影響を及ぼす油は避けるべきです。次回以降は、さらに具体的な油の種類や健康への影響について詳しくお話しします。

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