今日は「医者とは何か」というテーマでお話をしたいと思います。定義と歴史を理解することがとても大事です。この理解がないと、同じ土俵で話をすることができません。では、医者とは一体何なのでしょうか?
動物と医者
まず、動物にはお医者さんはいません。動物はどうやって病気や怪我を治しているのでしょうか?自分で治しているのです。もっと言うと、病気そのものが存在するのかどうかという話になります。実は、地球上に本来「病気」というものはなく、あるのは「怪我」だけなのです。
感染症の歴史
海に住んでいた時代には、感染症という概念は存在しませんでした。魚やイソギンチャクには感染症がありません。これは塩水の影響ではなく、免疫系がないからです。魚類の中でも、ヤツメウナギなどの原始的な魚には、核のある白血球がほとんどありません。
しかし、両生類になり、陸上に上がり始めると、傷口から微生物が入ることで感染症が発生するようになりました。この進化により、白血球が発達し、感染症に対抗する体のメカニズムが生まれました。
人間と欲の病気
人間は高度な知能を持つ生物であり、農業の発展と共に過食をするようになりました。これにより、感染症以外の病気、例えば高血圧、糖尿病、高脂血症、アレルギー、癌などが発生するようになりました。これらは欲の病気です。この欲を正すために現れたのが、祈祷師や宗教的指導者たちです。彼らは言葉で人々の行動を正していました。
医者の始まり
中国では「祝由」(しゅくゆ)という言葉が使われます。祝う理由と書きますが、これは言葉で正すという意味があります。過食などの原因を言葉(助言)で正すのが、医者の始まりです。医者(醫者)の字も、刀を隠すという意味を持ち、言葉で治すことを重視していました。
ルネサンスと医療の変化
時代はルネサンスに進み、解剖学が発達しました。戦争での怪我や感染症を治すために、外科が重要になったのです。しかし、これにより言葉の重要性が失われてしまいました。そして、ペンシルバニアのオイルラッシュ時代になると、石油から薬を作るという考えが出てきました。これにより、高学歴の人々が医者になる流れができ、言葉で治す医療が衰退しました。
現代の医療の問題
現在、ドクターハラスメントが問題となり、医者が患者に希望を持たせることなく、病気の診断を下すことが多くなりました。これでは患者は絶望してしまいます。医者が言葉で治す力を持つことが大切です。
結論
医者とは、患者が自分の病気の原因を理解し、自らの力でその原因を排除し、治したいと思う意思を持たせる存在です。言葉で治す医者こそが、本当の医者であり、これからの時代に求められる医者の姿だと私は考えています。
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