今回は、よくいただく食に関する質問にお答えしたいと思います。
なぜ日本人の寿命が長くなっているのか
まず、日本人の寿命が長くなっている理由についてお話しします。多くの方から、食品添加物の問題や不健康な食生活があるのに、なぜ寿命が長くなっているのかという質問をいただきます。この理由は、日本の国民皆保険制度にあります。
国民皆保険制度の影響
日本では国民皆保険制度があり、過去には信じられないほど安い医療費で高度な医療を受けることができました。例えば、社会保険に加入している本人は、かつて医療費の負担率が0割であり、100万円や1000万円の治療費でも実質無料で受けることができました。これにより、多くの人々が高額な治療を受けることができ、寿命が延びているのです。
具体例
- 人工心肺と人工透析: 末期のがん患者や脳死状態の患者でも、人工心肺や人工透析を使うことで生命を維持することができます。これには膨大な費用がかかりますが、国の保険制度によってカバーされています。
- 高額療養費制度: 例えば、オブジーボというがん治療薬は年間3000万円の費用がかかりますが、高額療養費制度を利用することで、実質的な負担が大幅に軽減されます。
健康寿命の短縮
寿命は延びていますが、健康寿命は短くなっています。健康寿命とは、介護や医療の助けなしに生活できる期間のことです。日本では、男性で約10年、女性で7年間は、誰かの助けや医療機器なしでは生きられない状態になっています。これが、健康寿命が短くなっている理由です。
ピンピンコロリ
理想的な死に方は「ピンピンコロリ」と呼ばれ、健康で元気に過ごし、突然命が尽きることです。しかし、現代では薬や医療機器によって無理やり寿命を延ばしているため、苦しい死に方をすることが多いのです。
まとめ
日本の寿命が長くなっているのは、国民皆保険制度のおかげです。しかし、その背後には多くの医療費や税金が使われており、健康寿命は短くなっています。理想的な生活と死に方を目指すためには、健康な食生活や生活習慣を見直すことが重要です。
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